2013年4月25日木曜日

メンバーが語る学習室 熊崎瑛美さん


メンバーによる活動報告
文責:熊崎 瑛美
はじめまして。私は慶應義塾大学法学部1年の熊崎瑛美です。大学では中学生から続けているテニスをしています。
私が学習室を知ったのは、高校3年生の10月頃です。受験が終わり、特にやることが無くなってしまった時に同じく受験が終わった友達から学習室のことを聞きました。私は高校生の時から、ボランティアをやっていたのですが、震災関連のボランティアはやったことがないので、自分にできることがあれば役に立ちたいと思い始めることにしました。
学習室は小さいながらもしっかり勉強しようという意志を持った子どもが多いように思います。受験などのそれぞれの課題や目標を持っている子どもたちが勉強するのを見て私自身刺激をうけます。子どもの成長も見守るのはもちろんのこと、子どもたちに向き合うことで、自分も成長できる学習室だと思います。私は始めたのが高校生の時だったので、年齢差が少ない分、ためらうことが多かったのですが、今は子どもに合わせて勉強を教えてあげられるようになりました。
わたしには子どもたちに勉強を教えることしかできませんが、それが子どもたちの役に立てるのであれば、精一杯学習室の活動を手伝いたいと思います。そして、勉強だけでなく心の面までケアできるように頑張りたいと思います

2013年4月19日金曜日

中学3年生合格祝い


中学3年生合格祝い

文責:加藤大樹
春。

それは、花粉の季節。
箱ティッシュを鞄に携帯する始末。



冗談です。真面目にやります。


春。

それは出逢い、別れ、そして旅立ちの季節。。。
来たる323日。
とどろき・よこはま学習室では、そんな節目を迎え、4月から新たなステージに立つ卒業生をみんなでお祝いしました。



こんにちは!ブログでは初登場です。
中学3年生合格祝いの企画リーダーを務めさせていただきました、加藤大樹と申します。学習室では、娯楽係、イベント係、小学生の教務を担当しています。

今回の記事では、323日によこはま学習室にて行われた「中学3年生合格祝いパーティー」で、みんなで楽しくお祝いできたことをご報告させていただきます。


今年高校受験をした中学3年生は計7人。

なんと!めでたきことに!7人全員が高校に進学することができました!

みんなを代表して言います。
「おめでとう!本当にみんなよく頑張りました!」

大学生歓喜!完全親目線!


企画する側も気合が入りました。


時間になると、挨拶も早々に早速レクレーションが始まりました。
最初に行われた「名前BINGO!」は、参加者はお互いに名前を聞き、それをマスに埋めます。司会者の挙げた名前が自分の作ったマスにあれば○が付き、そろえばBINGO!というゲームです。

 
                    (ビンゴ用紙作成風景)

普段かかわることがないとどろきとよこはまの生徒が、名前を覚えながら交流できました。仲良くなるいいきっかけになったのではないでしょうか^^

そしてさらに、名前が挙がった人はその場で自己紹介というルールを設けました。
子どもたちの趣味や好みなど聞けました。大学生の中には衝撃告白をしたり、モノマネを披露する人もいて盛り上がりました。
一人一人の意外な一面が発見できてよかったです^^
次に行ったのは「ジェスチャーゲーム」!
グループ分けをし、グループの代表がお題に対するジェスチャーをします。ほかのメンバーはそれが何かを当て、より多く正解したグループが優勝です。

絶対わからないであろう難しいお題もあり、動きが個性豊かで面白かったです。
このゲームでも子どもたちの才能あふれる想像力と表現力を垣間見ることができました。(笑)

会場は終始大爆笑に包まれていました^^


ゲームで盛り上がった後は、お菓子タイムです。
大はしゃぎした子どもたちは食欲旺盛^^
                   (お菓子パーティー!


お菓子の後は、いよいよメインイベントです!
高校受験を乗り越えた中学3年生と福島へ帰る兄弟へ、子どもたちと大学生からそれぞれお祝いとお別れの寄せ書きを贈りました。1年前に高校受験を経験した新高校2年生の2人が代表して渡してくれました。
おうちに帰ってメッセージを読み返してボロ泣きしたことでしょう。
メッセージにはそれだけみんなの愛が込められているのですから。


 
                     (寄せ書き作成風景)

卒業生にはそれぞれ今後の抱負を言ってもらいました!
言うことは各々異なりますが、新たなステージに立たんとする彼らは輝いて見えました^^
大学生一同、これからも君たちを応援し続けます!


さて、これで終わり


かと思いきやなんと!

サプライズで!

今年卒業し、4月から新社会人となる大学4年生にもお祝いと応援の寄せ書きを贈りました!
極秘で進めていた企画なのですが、後々聞いたらばれていたそうです(笑)
でも、喜んでいただけたので結果オーライ!

子どもたちだけでなく大学生も、新社会人のみなさんのように立派に成長したいものです。


最後は、1年間の学習室の思ひ出が詰まったスライドショーで締めくくりです。
アンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」の曲に乗せて、高尾山やクリスマス会のイベントで撮った写真をスライドショーにして上映しました。

 

元気いっぱいの笑顔で写っている子どもたちの笑顔が忘れられませんね。
楽しかった思い出を振り返り、一同しみじみしていました。

帰り際、みんなで記念写真を撮って解散しました^^


まとめ

企画も当日の進行もあまりスムーズではなく、周りの方々にご迷惑おかけしたと思いますが、
みんなで楽しくお祝いできたという点で、個人的にはとても満足しております。
受験生一同も本当によく頑張りました。

しかし当然のことながら、今度は去年中学2年生だった子どもたちが今年受験生なのです!
子どもたちそれぞれにたくさんの試練が待ち構えていますが、
大学生一同、全力でサポートします!

どんなドラマが生まれるか、今から楽しみです^^

新年度、気持ちを切り替えて頑張りましょう。

長くなりましたが以上です。

2013年4月10日水曜日

学習室とメディアのつながり


「学習室とメディア」
こんにちは。この回を担当しますのは谷垣菜穂です。よろしくお願いします。

これまでに学習室は、新聞・テレビ・ラジオで紹介していただく機会がありました。初めて記事になったのは、タウンニュースという地域情報誌でした。2011513日付けでしたので、学習室1回め(2011430日)のわずか2週間後だったのだな〜と驚いています。ありがたいですね。
その後もいろいろな新聞に取り上げていただきました。この前の311日には毎日新聞に、312日には読売新聞に載せていただきました。
学習室のHPで詳しくご覧いただけます!http://g-edu.kmd.keio.ac.jp/todoroki_school/ よかったら覗いてみてください♪


それでは「学習室とメディア」という枠組みで、Ⅰ.情報発信 Ⅱ.嬉しい発見 の2つの観点から書かせていただきます。 

【Ⅰ.情報発信】
メディアに取り上げられるのは、とてもありがたいです。というのは・・・

◇学習室を知らなかったご家族に学習室の情報が届きます。「もっと早く知りたかった」と言ってもらえるのはニーズがあるということで嬉しいですが、それは情報が行き届いていないことの裏返しでもあるんですよね。

◇学習室を知らなかった大学生に学習室の情報が届きます。子供好きな大学生や、学習室の活動に興味をもった大学生が新たに参加してくれることもあります。

なかなか情報発信が難しく、広報には苦戦しています。必要としている人に行きわたっていないのはもったいないですよね。大学生スタッフもまだまだ募集中です!
これからも学習室について知っていただける機会を継続的に作ることが大切だと思っています。


【Ⅱ.嬉しい発見】
学習室に通う子どもや大学生スタッフがインタビューされますが、そこで新しく知るみんなの一面があります。それが楽しみでもあります。

◇最近、高校生の男の子が取材を受けました。紙面を読んで初めて、学校の先生になりたいという将来の夢を知りました。なんだか嬉しいですね。
また、「学習室が楽しい」だとか「学習室に行って勉強ができるようになりました」と答えてくれたのを見るととても嬉しいです。

◇(おまけ)FMヨコハマTHE BREEZE「もっとつながろう!NPO」のインタビューに、なんと私も参加させていただきました。スタジオに行くことができず電話取材でしたが、とにかく緊張しました!!質問に答えることで、自分がどうして学習室に参加しているのか考え直すきっかけになりました。子どもたちと過ごす時間は、“Priceless”だなぁと思います。(THE BREEZE北島さんの言葉を借りて...

2013年4月9日火曜日

メンバーが語る学習室 新田あゆみさん



 


 写真:大学卒業のときに学習室メンバーから貰った色紙とリスマス会で子どもが作ってくれた名札


―自己紹介をお願いします。
新田あゆみと申します。この4月から社会人2年生です。発足時から、細くではありますが永く携わらせて頂いています。実はイベント係創設者だったりします。


―学習室はどのようにして知ったのですか?
20113月、震災直後に先輩メンバー林さんに『教科書とかノートとか、持ってない?』と聞かれたことがきっかけです。何のことだろうと話を聞いてみたところ、避難所で学習室を作ろうとしている、そのためにまずはその教材を探している、とのこと。早速自宅にあった教材や文房具をお送りし、同時にここで末永く活動していこうと決めました。


―この学習室で活動しようと思った理由は何ですか?
何かをしたいという気持ち、なじみのある場所、誘ってくれた林さんへの信頼といったあたりが決め手かもしれません。
(※なじみのある場所……小学生のころ武蔵小杉近辺に住んでいた私にとって、等々力アリーナや競技場は身近な場所でした。父や弟と遊びに行ったり、かながわ国体を見に行ったり。そんな小さなころの思い出の場所が、避難所になっている…その事実を知って、立ち上がるほか選択肢はありませんでした。その後、学習室の移転先となった『小杉こども文化センター』(=通称こぶん)も小学生のころよく遊びに来た思い出の場所です)


―学習室の好きなところはどんなところですか?
沢山ありますが、特にこの学習室が『優しさ』と『自発性』によって創られている、というところが一番好きです。
1.『優しさ』
場所を提供してくれる方、協力して下さる方、参加する大学生だけでなく、集まってくる子どもたちも思いやりのある子ばかりです。そんな優しさによって、この学習室は存続しています。
2.『自発性』
学習室に関わるすべてのひとは、自発的に集まっています。主体となって活動しているひとたちが『一方的に提供する』というものではなく、『力になりたい』『行ってみたい』『勉強したい』『話したい』…抱いている気持ちやきっかけは様々ですが、活動者も子供たちもみんなみんな、自分の頭で考えて、自分の足で学習室に来て、この空間を創り上げているのです。


―学習室において心掛けていることや、こういうふうにしている!というものはありますか?
前述したように、学習室は子どもたちも含めて『みんなで創り上げていく空間』だと思っています。また、私は勉強の根底には『考えること』があり、そしてそれは日々を過ごすにあたってもとても大切なことだと考えています。
そこで、この学習室は『学習』がコンセプトであっても、単なる勉強の場所としてではなく『一緒に』考える場、『自ら』考えることのできる場としての空間でありたい、そんな心がけをもっていつも活動しています。

『このお城はどうしてできたの?』『フレミングの法則って変な名前じゃない?』『なんで物の単位がいっぱいあるの?』『なんでこんなペンを持ってるの?』『なんでノートはきれいに書かないといけないの?』……どうしてかな?私はいつもそう答えます。私は、こう思っているけど〇〇くんは、〇〇ちゃんはどう思う?
子どもたちは勉強に直接かかわりのないような疑問を持ち込むこともあります。『僕は小さい子が好きだから、将来保育の仕事とか向いてるかなぁ』『やっぱり字がきれいなほうがよくない?』……そうね、いいかもしれないね、でもなんでそう思うのかな?

問いかけてみると、子どもたちは既に色々と考えてその疑問を持っていることがわかります。しかしながら、『こう考えているから、自分はこれを不思議に思ったんだ』ということを自覚していないことも多かったりします。そこを気づかせてあげれば、どんどん自分で進んでいく場合がほとんどです。
だから私は、子どもが考え始めたら、勉強のことに直結しなくても、一緒に考える、あるいはしばらく静かにして様子を見るようにしています。(私が担当すると、なかなか勉強が進まないのはこのせいです)

無限の可能性を有した子どもたちが、『どうして?』をきっかけに、学習室内外で大きく羽ばたいてくれたなら、私たちにとっても非常に嬉しく幸せなことです。そのきっかけとしての扉を開くお手伝いをするつもりで、普段の学習室で私は過ごしています。


―毎回の学習室で必ずすることはありますか?
『ありがとうございました』を全員で言って終わります。きちんと姿勢を正して、小学生から大学生、オーバーエイジ枠(笑)の私たちまで全員が声を出して言うのです。適当に口に出しているだけのひともいるかもしれませんが、私はこの瞬間が大好きです。勉強を教えてくれてありがとう、説明をきちんと聞いてくれてありがとう、ここに来てくれてありがとう、元気でいてくれてありがとう。


―学習室を通して学んだことは?
学習室を通して学んだこと…とは少し違うかもしれませんが、学習室に参加して、考え続けていることを挙げます。ひとつめ、人間はひとりひとり違うということ。ふたつめ、私はまだ何もわからないな、ということ。このふたつです。

1.みんな、違う
ひとくくりに震災といっても、学習といっても、そこから感じたことや受けた影響、感情の行先、行動、考え方や取り組み方は十人十色です。当たり前のことかもしれませんが、それを強く強く感じるのです。
2.わからない
支援ってどんなこと、絆ってどんなもの、強いとか弱いってどう違うの、義務って何、逃げるって何、優しさって何、幸せって何???わかりません。どんどんわからなくなっています。そもそもこういうことや震災のことに関して私が軽々しく『わかる』と言っていいものではない、と強く感じることも多く、無力感に苛まれます。


―「支援」に対してどんなことを考えていますか?
『してあげる』ものではなく『する』ものです。
そして……何らかの支援を求めているひとたちに対して、簡単に、わかるなんて言えないものです。実際に経験したり、その中にいるひとでないとわからない。でも、わかろうとすることは自分次第で出来るのです。きちんと自覚をもって、まずは求められたことに応じる。一緒に考える、悩む、わかろうとする。それが、『支援』への一歩なのだろう、そんなことを思っています。


―これからの学習室に関わっていくにあたって、こんな姿勢で臨みたいとか意気込みなどありましたら教えてください。
そうですね……まだまだ未熟な私にとっては、世の中わからないことだらけです。頑張っても、報われないことがあります。努力しても、誰かがそれを持って行ってしまうこともあります。いい子にしていても、失ったものが返ってくるわけでもありません。やりきれない気持ちだけを抱えて途方にくれるばかりです。
だから、諦める?いいえ私は、頑張ろう、と思います。頑張っていたら、その先に何かが待っているかもしれません。前の記事で吉田愛美さんも書いている『がんばり過ぎない』スタンスで、この学習室で永く永くお手伝いをしていきたいです。

書き始めたらまとまらず、こんなに長くなってしまいましたが、このブログに来て下さって、読んで下さって『ありがとうございました』